試験と分析

種判別

仕入れた食品の原料の品種についてお調べになりたいときはJFICにご相談ください。
DNAの塩基配列を分析することで原料の品種をお調べいたします。外見ではわからない加工された原料についての情報はDNAを分析することで解決できる場合があります。肉種の判別もDNAを分析することで可能です。原材料と表示の確認を行うことができます。
現在では加工食品の原料原産地表示が必要になっています。皆様の信頼性確保にお役立てください。

PCR法による動物種判別について

判別可能動物種
肉片 ブタ、ウシ、ウマ、ヤギ、ヒツジ、ニワトリ

ご依頼時の注意事項

  • 長時間の加熱や高度な加工品の場合は判別不可となる場合があります。
  • 複数種が混合されている加工品は判別不可となる場合があります。
  • 判別不可だった場合でも、着手に係る手数料を申し受けますのでご了承ください。

DNAシークエンス法による魚種判別、植物種判別

ご依頼時の注意事項

  • 米粒以上の大きさから受託可能ですが、少量の場合は使い切りとなりますので、予め、ご了承ください。
  • 1種に特定できた場合、○○属○○(種)まで判別いたします。ただし、○○属などの上位分類までしか判別できない場合もあります。
  • 長時間の加熱や高度な加工品の場合は、判別不可となる場合があります。分析可否につきましては、DNAの損傷状況によりますので着手をしないと判りません。
  • 複数種が混合されるような加工品の場合は、判別不可となる場合があります。
  • 判別不可だった場合でも、着手に係る手数料を申し受けますのでご了承ください。

報告記載例(ウナギ)

[塩基配列データベースと相同性解析]
試供品から全DNAを抽出し、PCR法で16SrRAN遺伝子の増幅を行った。次にDNAシークエンサーを用い塩基配列を決定し、塩基配列情報を国際塩基配列データベースとの相同性を比較し、表1に一致率の高い順に示した。

表1.国際塩基配列データベースとの相同性解析結果

学名 和名 同一性%
1 Anguilla anguilla ヨーロッパウナギ 554/554(100%)
2 Anguilla rostrata アメリカウナギ 550/554(99%)
3 Anguilla japonica ニホンウナギ
4
5

[結果]
データベースとの相同性検索の結果、試供品はAnguilla anguillaと100%の一致率を示した。以上の結果から試供品はAnguilla anguilla(ヨーロッパウナギ)と推定された。

DNAシークエンス法による真菌(カビ・酵母)種同定

ご依頼時の注意事項

  • サンプルは冷蔵状態でご依頼ください(冷凍されている場合、菌が死滅し分離培養できない可能性があります)。
  • 見た目で複数の菌が存在している場合は、目的の部分をご指示ください。また、複数の菌が存在している場合は単離に時間をいただく場合があります。
  • 菌の発育状況により、報告日が延長になる可能性があります。
  • 1種に特定できた場合、○○属○○(種)まで判別いたします。ただし、○○属などの上位分類までしか判別できない場合もあります。
  • 判別不可だった場合でも、着手に係る手数料を申し受けますのでご了承ください。