食品施設の衛生・品質管理

冷凍食品検査事業

当法人は、(一社)日本冷凍食品協会が運営している、「冷凍食品認定制度」において、協会会員の冷凍食品認定工場に対して定期検査、工場指導、認定及び更新調査等を実施しています。

冷凍食品認定制度について

冷凍食品認定制度ページを参照してください。

食品衛生法の改正により、営業許可制度の見直しが行われ、「HACCPに基づく衛生管理」を実施している冷凍食品製造業業者については、「国が当該施設はHACCPを実施していると認定」していることを明示できるため、【複合型冷凍食品製造業】の営業許可証の申請が可能となります。
(一社)日本冷凍食品協会の冷凍食品認定工場においては、認定基準に対応ができているため、この手引書についても既に対応済みということになります。 当法人は、冷凍食品製造における品質管理の専門家として(一社)日本冷凍食品協会の会員工場に対して、衛生管理計画の作成支援等のサービス提供を行っています。

 HACCPに基づく衛生管理のための手引書
冷凍食品製造事業者向けHACCPに基づく衛生管理のための手引書

冷凍食品協会の会員様以外についても、同様の支援を有料で実施しています。また、食品製造で必要と考えられる以下の指導も行っています。

1. 微生物試験室指導

工場の試験室は工場で製造している製品の出荷判定や工程検査など重要な役割を担っていることから、正しい試験が行われていることが必須となっております。そのため、微生物試験室に特化した支援を行います。

【内容】
(1)試験室の状況確認
 対象食品、実施件数、試験項目、試験方法、機器管理、記録管理、外部精度管理の実施状況
(2)改善指導の内容
 ①微生物試験室の整備・試験準備等について
 ②試験操作について
 ③その他(記録簿・チェックシート・マニュアルの整備、精度管理等)

 

2. 官能検査指導

官能検査は、食品の性質を人間の視覚・味覚・嗅覚などの感覚を通して、それぞれの手法にのっとった一定の条件下で評価するものです。製造された製品の出荷条件として、官能検査を行い、出荷製品の品質のバラつきを抑える必要があります。そのため、官能検査員の技能習得のための指導を行います。支援内容は、味覚試験、色覚試験、嗅覚試験を実施して官能検査員の実施方法等を支援します。

【内容】
(1)パネラー能力評価
 ①味覚試験(甘味、塩味、酸味、苦味、旨味の五味識別試験)
 下記5種の水溶液を用いて確認

 

味の種類溶質
甘味ショ糖
塩味食塩
酸味酒石酸
苦味硫酸キニーネ
旨味グルタミン酸ナトリウム


 ②色覚試験(石原式色覚検査表で確認)
 石原式はドットで描かれた見えにくい文字を読み上げる方法です。色覚異常を調べる検査では、石原式色覚検査が最も普及しています。各数値の見え方によって、どの色に異常があるかがわかります。


 ③嗅覚試験(下記の5種の基準臭を用いて確認)

 

基準臭臭いの質
β‐フェニルエチルアルコール花(バラ)の匂い
メチルシクロペンテノロン焦げ(カラメル)臭
イソ吉草酸腐敗臭、汗臭いにおい
γ‐ウンデカラクトン果実(モモ)の匂い
スカトール糞臭、口臭

(2)品質管理担当者の指導
 ①官能検査についての基本事項の講義
 ②製品を用いての官能検査の実施(2点嗜好法の指導:製品の提供がある場合)

 

3. 拭取り検査指導

拭取り検査を実施する目的は、主に下記の(1)~(3)になります。
(1)清掃の効果の検証(洗浄方法・頻度の妥当性等の確認)
(2)稼働中の工程の汚染状況の調査・把握・管理
(3)仕掛品・製品に微生物的異状がみられる場合の原因究明
 工場内で実施している拭取り検査内容を確認し、下記の内容について説明します。
 ①拭取り検査の目的
 ②拭取り検査の考え方
 ③拭取り検査方法 (微生物拭取り検査、タンパク残留検査、ATP検査)
 ④拭取りの実施方法
 ⑤拭取り検査結果のフィードバック

 

お問い合せ

一般社団法人 日本冷凍食品協会
TEL. 03-3541-3003 FAX. 03-3541-3012