News Release

ニュースリリース

分析アプリケーション事例

JFICが開発した分析アプリケーション事例をご紹介いたします。
データはこちら当法人の特殊分析ページをご覧ください。

アプリケーション例1)

LC-MSを用いた葉物野菜中の主要な代謝物のスクリーニング
【要旨】
葉物野菜中に含まれる主要な代謝物をスクリーニング試験し、
葉物野菜中に多く含まれる化合物について化合物推定を行った。
その結果、ほうれん草ではベタイン、小松菜及びキャベツでは
グルタミンが多く含まれることが推定された。本手法を用いることで、
様々な野菜中に多く含まれる成分について探索し、
その成分の同定ができることが示唆されたため、
機能性成分の探索等に応用できるか検討していきたい。
(キーワード:野菜、スクリーニング試験、化合物推定、同定、機能性成分)

 

 

 

 

 

 
アプリケーション例2)

LC-HRMS及びIC-HRMSを用いた日本酒の化学成分分析
【要旨】
日本酒17種類を様々な前処理を行うことで、味やにおいに起因する
成分が変化するかどうか調査した。代謝物標準品を用いたターゲット
分析では、グリセロール3リン酸等のリン酸エステルやプロリンや
シチジン等アミノ酸やグアニン等の検出を確認したが、いずれも
前処理の前後で変化する成分はなかった。ノンターゲット分析も
試みたが、前処理の前後で変化する成分はなかった。
日本酒中に含まれている可能性があるにおい成分について、
抽出イオンクロマトグラムより調査したところ、カプロン酸エチルと
推定された化合物のみ、ボルテックス撹拌及び振とうすることで
減少することが認められた。今回得られたデータの解析をさらに進め、
各日本酒中の特徴を多変量解析により明らかにしていきたい。
(キーワード:日本酒、味、におい、代謝物、ノンターゲット分析、
多変量解析)

 

 

お問い合せ

一般財団法人 日本食品検査 事業本部 試験部門 TEL.03-6436-8772